トラリピで成功するコツはとにかくリスク管理を行うことです。
収益に関しては多少収益率が落ちても困ることはありません。
一方、リスク管理を怠ると大切な資金が一瞬でなくなる危険性があります。
そんな重要なリスク管理ですが、トラリピのリスク管理はそこまで難しくありません。
マネースクエア公式が使いやすいトラリピ運用試算表を提供してくれているからです。
この記事では、トラリピでのリスク管理方法とトラリピ運用試算表の使い方を徹底的に解説します。
1.トラリピのリスク管理方法
なぜトラリピではリスク管理が重要か?
一言でいうと、ロスカットしないためです。
トラリピはFXの自動取引です。
FXは、レバレッジと言って自分の持っている資金以上の取引を行うことができます。
具体的にはレバレッジ25倍までが許されています。
つまり、100万円の資金があれば、2500万円までの取引が可能ということです。
これは一見メリットにも見えますが、レート変動時に含み損が急激に増えやすいというデメリットがあります。
口座に入っている資金が証拠金+含み損を下回ると、すべてのポジションが強制決済されて含み損が確定されてしまいます。
これがロスカットです。
ロスカットされるとどれくらい資金を失うのか?
一例を挙げます。
(例)米ドル/円の場合
100円で10万通貨買い → 証拠金40万円必要
・100万円の資金だと、94円でロスカットされ、失う資金は約60万円
・200万円の資金だと、84円でロスカットされ、失う資金は約160万円
口座資金によりロスカットレートと失う資金の額は変わりますが、いずれにしろ証拠金の40万円しか手元に残らず、
大部分の資金を失うことになります。
一度ロスカットされると投資資金がなくなり、撤退するしかない人も多いことでしょう。
そうならないために、注文時と運用時にしっかりリスク管理を行いましょう。
トラリピ注文時のリスク管理
トラリピのリスクはトラリピ設定と口座資金の二つの要素をもとに計算できます。
つまり、ある設定とある口座資金でトラリピを運用した時に、どのレートまでロスカットせず耐えられるか、
ということを事前に確認しておくということです。
トラリピの仕組みをよく理解すれば自分でも計算できますが、マネースクエアが提供している「トラリピ運用試算表」を使うのが確実で簡単です。
「トラリピ運用試算表」では、設定と口座資金を入力してロスカットレートを確認することが主な目的です。
ロスカットレートが納得のいく値になるまで、設定と口座資金を調整して方針を決定します。
トラリピ運用時のリスク管理
トラリピ運用時のリスク管理は、現在のレートと想定ロスカットレートの距離を確認することが主なやることです。
距離が遠いうちは特に何もせずOKです。
気が向いたときに経済ニュースや決済利益を確認する程度でよいでしょう。
距離が近くなったときは次の一手を考えます。
基本的には次のどちらかの方法でロスカットを回避します。
相場の状況や自分のリスク許容度によって対応を決めます。
具体的な方法は別の記事で詳しく解説します。
2.トラリピ運用試算表の使い方
マネースクエアが提供する「トラリピ運用試算表」の使い方を解説します。
次の流れで使います。
トラリピ運用試算表はPCとスマホアプリからのどちらでも使えます。
ただ、スマホアプリの方が使いやすいため以降の説明はスマホアプリで行います。
参考:【トラリピFX】取引アプリの導入・使い方を徹底解説|便利な使い方も
トラリピ設定を入力
まず自分が検討しているトラリピ設定を入力します。
この時、一度に確認できるのは、一つの通貨ペアで、売りと買いのどちらかの方向のみとなります。
別の通貨や売買方向でリスクを確認したいときは、何度かやり直します。
また、トラップ本数は、注文画面では一度に注文できるのは1本~101本までですが、
トラリピ運用試算表では制限がありません。
分割してトラップを仕掛ける場合も、一度にリスク確認できるので便利です。
口座資金を入力
想定している口座資金を入力します。
私は口座資金を2段階で構えています。
まずは、平常時に口座に入れておく資金が1段階目。
ショック相場でレートが大きく変動した時に口座に入金する予備の資金が2段階目です。
それ以上資金が必要になった場合は、順次損切りをしていくか、さらに資金を追加するかその時判断します。
全注文成立時の証拠金と含み損を確認
ここまで入力が完了すると、必要資金とロスカットレートが計算されます。
まず、全注文成立時の証拠金と含み損を確認します。
この証拠金の額だけは、ロスカットされても手元に残る資金です。
この証拠金と含み損の合計額が、レートがトラップレンジのちょうど端に来た時に口座を維持するのに最低限必要な資金です。
ただ、口座入金額をこの額ギリギリにしてしまうと、少しでもレートが動いて含み損が増えた瞬間にロスカットされます。
あくまで、投資額のボリュームを確認する目安としてとらえて、実際のリスク検討は次のロスカットレートで行います。
ロスカットレートを確認
ロスカットレートを確認します。
まず普段口座に入れておく資金でどこまで耐えられるか確認しましょう。
その次に想定外のレート変動が起こったときに追加資金を入れる場合のロスカットレートも確認します。
どこまでのロスカットレートであれば安全かという疑問には答えはありません。
私は少なくとも過去20年の範囲をカバーできるように資金を用意しています。
ただ、将来その範囲に収まる保証はありません。
リスクをどこまで取るかは自分自身で判断しましょう。
ロスカットレートが所望の値になるまで入力値を調整
想定よりロスカットレートが近かった場合は、ロットを大きく取りすぎています。
トラリピ設定のトラップ本数を減らすか、通貨単位を下げます。
それでもまだロスカットレートが想定の範囲に入ってこない場合は、仕掛けるレンジも見直します。
最終的に納得いくロスカットレートになったら、リスク確認は終了です。
3.まとめ|トラリピ運用試算表を使ってリスク管理を入念に
この記事では、
を解説しました。
大事なことなので何度も繰り返しますが、トラリピで最も大事なことはリスク管理です。
ショック相場が来てもロスカットされずに運用が続けられるよう、注文する前にしっかりリスクを確認しておきましょう。
その時に役立つツールがマネースクエア提供の「トラリピ運用試算表」でした。
「トラリピ運用試算表」は口座開設をした人だけ無料で使えます。
ぜひ最初に口座開設をして、トラリピのリスク確認方法をご自分で試してみてください。