トラリピは長期運用でコツコツと資産形成を目指す投資方法です。
実際私は2018年10月からトラリピを始め、現在に至るまで約5年間、トラリピを続けています。
この記事では、その5年間の運用実績とやってきたことを公開します。
5年の間には、大きな損失を出したこともありました。
運用の山と谷を乗り越え、現在のパフォーマンスが出せるようになるまでを、追体験してみてください。
また、成功の秘訣や落とし穴、そして5年間の経験で至った私のトラリピに対するスタンスもお伝えします。
新たにトラリピを始めようとしている方、すでに運用を開始されている方、どちらの方にも実例として参考にしていただけると幸いです。
1.トラリピ歴5年間の運用実績
ここではトラリピ歴5年間の私の実績とやってきたことをお伝えします。
月次損益と通算損益
トラリピを始めた2018年10月から2023年12月までの、月次損益と通算損益のグラフです。
■月次損益
ベスト :+501,402円 (2021年2月)
ワースト:-458,091円 (2022年1月)
平均 :+33,973円
通算損益:+2,140,588円
実際にどれくらいの資金が必要だったかと、実質年利も計算してみます。
トラリピは証拠金維持率を100%以上に保つことが必要です。
つまり、その時点での「含み損+必要証拠金」が口座に必要な最低限の資金です。
最大必要資金:5,365,218円(2021年8月)
つまり、この5年間では最大時に536万円以上の資金が必要だったことになります。
実際にはもっと余裕を持たせて資金を入れてあります。
この時期はロットを増やしてリスクを大きく取っていたため、必要資金が膨れ上がりました。
その後、もっとリスクを抑える方針に変更しています。
実質年利
各年ごとの実質年利を算出してみます。
実質年利 = 年利益 ÷ 年あたり最大必要資金 × 100
年 | 実質年利 |
2019年 | 17.5% |
2020年 | 6.8% |
2021年 | 27.1% |
2022年 | -15.1% |
2023年 | 80.4% |
通期年率 | 23.4% |
2022年は損切りでのマイナスが大きかったため年損益もマイナスになりました。
そのマイナスを含めても、5年間の通期年率は23.4%という投資としては高い利率となりました。
特に安定運用に切り替えてからの2023年の実質年利は80%オーバーと驚異的です。
レートが想定範囲の中央付近で動き、含み損も必要証拠金も少なく抑えられている一方、実現利益はしっかり出し続けているのが高い年利となった理由です。
2.トラリピ運用5年間でやってきたこと
トラリピを初めて現在に至るまで5年間でやってきたことを6つのステージに分けて解説します。
①2018/11~2018/12:FX取組開始期
トラリピのみならず、FX自体に初めて足を踏み入れた時期。
戦略を詰めないまま、見よう見まねで4通貨ペアに手を出す。
さらに裁量取引も行ってしまい、月損益マイナスを出してしまう。
後半は、方針を整理し、豪ドル/円とカナダドル/円の2通貨ペアに絞る。
②2019/1~2021/1:運用期
引き続き、豪ドル/円とカナダドル/円を低ロットで運用。
この時期、コロナショックがありレートが想定レンジを下回る時期が長かった。
含み損が膨らんだ時期もあったが、ロットが小さかったためロスカットの不安は小さかった。
毎月の収益は少なかったが、着実に利益を積み上げていった。
コロナショックからの回復に伴って、初期のマイナス分を取り戻し、利益がプラスに転じた。
③2021/2~2021/7:積極投資期
景気が上向きになり、投資環境がよくなってきたので、思い切ってロットを増やすことに。
トラリピで一番メジャーな豪ドル/NZドルにこれまでの10倍くらいのロットで開始。
リスクもとる代わりに、リターンも期待できる設定に。
また、それ以外の通貨にもいくつか投資しさらなる利益UPを図った。
2021年3月には月50万円という過去最高の利益を達成。
④2021/8~2021/12:含み損増加期
稼ぎ頭の豪ドル/NZドルが設定レンジを下回り、含み損が大きく増えた時期。
最大で200万円以上の含み損を抱えることに。
さらにポジションも大きかったため、必要証拠金も膨れ上がった。
ロスカットまではまだ余裕はあったが、大きな評価損の数字に大きな不安を感じていた。
実際に大きな含み損を目の前にし、トラリピのリスクを改めて認識。
⑤2022/1~2022/3:損切りノーポジション期
レートが回復し、再度設定レンジ内に。
まだ含み損は抱えていたが、再度レートが落ちて含み損を抱える状況を避けるために、思い切って損切りすることに。
ポジションをすべて決済し、月損失マイナス45万円。
トラリピ開始以来、初めてノーポジション状態に。
⑥2022/4~2023/12:低リスク運用期
しばらくノーポジションだったが、投資環境が引き続き好調だったため、豪ドル/NZドルで再開することに。
今度はロットを前回の1/3に下げ、リスクを抑える設定に。
一時期設定レンジを外れ、含み損が増える展開もあったが、含み損は50万円程度と、ストレスを感じることなく見守ることができた。
いつの間にか損切り分を挽回し、現在も着実に利益を積み上げている。
3.現在の私の運用スタンス
5年間の運用の末たどり着いた、現在の私の運用スタンスはこちらです。
リスクに対する許容度や投資のスタイルは人によって違うはずです。
私の場合は、名付けるなら次のスタイルが一番合っていることが分かりました。
低リスクで着実に運用するスタイル
低リスクでの運用でも毎月5~10万円前後の利益が出ています。今後もこのスタイルでトラリピを続けていきます。
これからトラリピを始める方は、自分がどういうスタイルで投資したいかをよく考えてから始めることをおすすめします。
現在の私のトラリピ設定
現在の私のトラリピ設定を公開します。
いわゆるハーフ&ハーフの設定です。
運用資金 | 200万円 |
通貨ペア | 豪ドル/NZドル(1通貨ペアのみ) |
売り設定 | レンジ:1.0605~1.11 注文金額:0.2万通貨 トラップ本数:100本 (トラップ値幅:0.0005) 利益値幅:0.008 決済トレール・ストップロス:なし |
買い設定 | レンジ:1.0105~1.06 注文金額:0.3万通貨 トラップ本数:100本(トラップ値幅:0.0005) 利益値幅:0.008 決済トレールなし・ストップロス:なし |
豪ドル/NZドルは長いレンジ相場での上下動が多く利益が出やすい効率的な通貨ペアです。
ここ10年間は、1.00~1.15の間でレンジ相場を形成しており、リスクを限定しやすいです。
つまり、投資効率が高い設定ということ
私の設定を参考にしながら、ご自身の資金やリスク許容度と相談して設定を決めましょう。
詳しくは次の記事で解説しています。
参考:【トラリピFX】年利80%オーバーの最強設定はこれだ|2023年最新実績公開
4.まとめ
この記事では
をお伝えしました。
トラリピは、人の設定をそのまま真似できます。
もちろん、私のトラリピ最強設定を使っていただいてもかまいません。
マネースクエアのマイページでは、「トラリピ運用試算表」が用意されています。
ポチポチ入力するだけで、トラリピで想定される損失額や必要資金、ロスカットレートなどを試算できます。
ログインすれば誰でも「トラリピ運用試算表」が使えるので、無料の口座開設を済ませた上で、ぜひ試算してみましょう。