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トラリピあっきんさんの331モデルは真似してOK?【私は別の戦略を取ります】

投資
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トラリピ界での二大巨頭と言えば、鈴さんとあっきんさん。

元公務員のあっきんさんは鈴さんよりも早くトラリピを始められて、すぐに早期リタイアされたというすごい人です。

そんなあっきんさんはakilogというブログで自分の設定と運用方法を公開されています。

また、わかりやすくインスタでも発信されていて、特にトラリピ初心者は学ぶところは多いです。

ただし、あっきんさんの設定初心者が真似るのは難しい点もあります。

この記事ではそんなakilogあっきんさんの設定と運用方法を独自視点で考察してみます。

また、記事の最後には私が考える最強設定もご紹介します。

この記事を書いた人


まね

  • FIRE目指す社畜サラリーマン
  • 東大卒・2児の父
  • 投資・副業の経験多数
  • 元銀行員(FP2級技能士・DCプランナー)の妻監修

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1.トラリピあっきんさんの設定と運用方法を考察

トラリピあっきんさんとは?

トラリピあっきんさんは、「akilog」というブログを運営されているトラリピ投資家の方です。

公務員に就職されてすぐから投資を始められたとのことで投資のベテランです。

2015年からトラリピを本格的に始め順調に利益を積み上げていく。
次の年の2016年には、公務員を早期退職。

そんな、目標にしたいあっきんですが、インスタとブログでトラリピの設定と運用実績を事細かに公開されています。

果たして同じ設定にすれば、あっきんさんと同じように誰でもセミリタイアできるようになるのでしょうか?

この記事ではそんなあっきんさんのトラリピ設定と運用方法を独自目線で考察していきます。

トラリピあっきんさんの設定と運用法の概略

トラリピあっきんさんの設定「311モデル」の概略は次の通りです。

対象通貨ペア:2通貨ペアに分散投資
ユーロ/円(売りのみ)、カナダドル/円(買いのみ)

カナダドル/円を選んだ理由は、ある時点でバックテストを行った際に、最も利益が高かったからとのことです。

ユーロ/円は、カナダドル/円の売りのスワップポイントが高いことを懸念して、それに代わる通貨ペアを探したとのこと。

カナダドル/円と組み合わることを考えたときに値動きの相関が高く、売りでスワップポイントが低い通貨のユーロ/円が選ばれたそうです。

仕掛けるレンジ:
ユーロ/円は 136~155円の20円幅
カナダドル/円は 75~100円の25円幅

それぞれ、ゾーンを分け、
・安値ゾーン 30万円の資金
・高値ゾーン 30万円の資金
・一撃必殺  10万円の資金
としています。

資金の割合が、3:3:1にっているため、「331モデル」と呼ばれています。

トラップ値幅:0.66円~1円(66pips~100pips)と値幅はかなり広いです。

ちなみに、鈴さんは10~5pipsでトラップを仕掛けているのでいかにあっきんさんの設定値幅が広いか分かります。

買い売りどちらか:
ユーロ/円は売りのみ、カナダドル/円は買いのみ

二つの通貨ペアは値動きが似ています。

それぞれのレンジのちょうど中間で買いと売りを切り替えており、変則ハーフ&ハーフと言えます。

トラップ本数:買いと売り合わせて49本 本数はかなり少ないほうです。

1本あたりのロット:1000通貨単位

トラリピあっきんさんの設定を簡単に考察すると以下の通りです。

  • 2つの通貨ペアに集中投資
     しかも相関の高い2通貨ペアのため、基本的には1通貨ペアと同じリスクと言っていいでしょう。
  • 設定レンジ幅は広くもなく狭くもなく、バランスが取れている
  • トラップ値幅がかなり広い。決済回数は少なくなりそう。
  • 1本あたりのロットは最小単位に抑えている。
  • 2つの通貨ペアに渡る変則ハーフ&ハーフ戦略で必要資金を抑えている。
  • 「トッピング」と言って投資資金を追加して、現在のレート付近で細かく設定を追加する戦略を追加している。
     これによって投資効率を上げている。

以上を一言でまとめると、

投資対象通貨ペアと設定レンジを絞って、投資効率を重視しているが、トラップ値幅は広くすることで必要資金を抑えるバランスの取れた設定

さらに、決済回数が少ないことをトッピングという追加戦略で補う運用をされています。

このあともう少し詳しくメリットデメリットをレビューしていきます。

2.トラリピあっきんさんの設定のメリット

トラリピあっきんさんの設定のメリットは次の4つです。

  • 少額で始められる
  • レンジアウトリスクを半分に抑えている
  • 一撃必殺設定で期待リターンを高めている
  • トッピング戦略で効率よく資金追加できる

詳しく解説します。

少額で始められる

あっきんさんの設定ではトータルで70万円で運用できるようになっています。

この設定でリーマンショック級のショック相場まで耐えられる設定になっています。

また、初めからすべてのレンジに仕掛けるわけではなく、30万円で運用できるトラップ幅に区切って仕掛けます。

そのため、最初は30万円で始め、利益が貯まってきたり、追加の資金が用意できるようになったら完成形にもっていくなど、少額から始められる工夫をしてあります。

トラリピ初心者でも始めやすい設定と言えるでしょう。

レンジアウトリスクを半分に抑えている

あっきんさんの設定では、2通貨ペアに投資しています。

また、カナダドル/円では買いのみ、ユーロ/円では売りのみの設定です。

そのため、レンジアウトリスクはカナダドル/円は下限のみ、ユーロ/円は上限のみと、
ハーフ&ハーフ戦略に比べると半分に抑えてられています。

実質的に1通貨ペアに投資するのとほぼ同じレンジアウトリスクです。

一撃必殺設定で期待リターンを高めている

一撃必殺設定という独特の戦略を使っています。

通常、設定レンジ内で均等に複数本トラップを配置するのですが、想定レンジの下限や上限付近では、1本のトラップにまとまったロットを仕掛け、決済した時の期待利益をアップしています。

下限付近では上昇可能性のほうが高い、上限付近では下落可能性のほうが高い、と考えると理にかなった戦略です。

一方、その考えとは逆に、下限でさらに下がるリスクや、上限でさらに上がるリスクもあります。

一長一短の戦略と言えるかもしれません。

トッピング戦略で効率よく資金追加できる

あっきんさんの運用方法では、ベースとなる331モデルに追加する形で「トッピング」という設定追加を行っています。

トッピングでは、現在のレートを中心にして、追加する資金に合わせた本数と値幅でトラップを追加します。

331モデルだけでは収益が上がる速度が遅い、と感じる方でもトッピングを使うことで収益発生の加速が期待できます。

3.トラリピあっきんさんの設定のデメリット

トラリピあっきんさんの設定のデメリットは次の4つです。

  • 1通貨ペア集中投資とリスクはほぼ同じ
  • 場合によってはリスク2倍とも考えられる
  • 現状マイナススワップが膨らみやすい
  • トッピングは管理の手間がかかる

詳しく解説します。

1通貨ペア集中投資とリスクはほぼ同じ

先ほどメリットの項目で「2通貨ペア投資だけど、レンジアウトリスクは1通貨ペア並みに抑えている」とお伝えしました。

逆に言うと、1通貨ペアに投資するのと同じ変動リスクを抱えているということです。

世界情勢に何かあったときに、相関の低い2通貨ペア分散投資だと、変動リスクは半分になります。

一方、あっきんさん設定の場合、相関の高い2通貨ペア投資のため、変動リスクは半分になりません。

2通貨ペアに投資しているのは、変動リスクを抑えるためでなく、あくまでマイナススワップを抑えることが目的だと認識しましょう。

場合によってはリスク2倍とも考えられる

カナダドル/円とユーロ/円は、相関の高い通貨ペアなのでどちらかが含み損が増える方向にレンジアウトした時はもう一方は含み損はないことが多いと考えられます。

ただ、この2通貨ペアの相関係数はマネースクエア公式情報によると「0.68」です。

確かに相関は高いのですが、完全に同じに動く相関「1」ではないので、片方が含み損が増える方向にレンジアウトした時、もう一方も含み損が増える方向に動く可能性もゼロではないということです。

その確率は極めて低いと思われますが、捉え方によっては、2倍のリスクを含んでいるとも言えます。

FXの世界では何があるかわからないので、そういうリスクもあることも認識しておいたほうがいいでしょう。

現状マイナススワップが膨らみやすい

ユーロ/円の売りでは現在マイナススワップがかかります。

現状のレートでは、あっきんさんの設定の中でユーロ/円の売りのゾーンにいるため、マイナススワップが膨らみやすくなっています。

たとえば、すべての売りポジションが成立したとして1週間当たりのマイナススワップを計算してみましょう。

ユーロ/円売りポジション合計:32000通貨
2023/6/9の1日分のマイナススワップ:-160円(1万通貨当たり)
→1週間当たりのマイナススワップ合計:3,584円

ポジションを持っているだけで毎週このマイナスが貯まっていきます。

マイナススワップはトラリピの悩みの種ですが、あっきんさんの設定でもそれなりのマイナススワップを覚悟しなければいけません。

トッピングは管理の手間がかかる

収益発生を加速させるトッピングですが、管理の手間が増えてしまいます。

毎月1回トッピングを追加するとしても、1年間で12個の別々のトラリピ設定が増えることになります。

順調に行っているときは困ることは少ないかもしれませんが、レートが大きく動いて損切りを含めたポジション整理をするときに、複雑な設定は混乱のもとです。

まだトラリピに慣れていない初心者や、マメな運用管理が苦手な人は、トッピングはハードルが高いです。

4.私の最強設定

以上、あっきんさんの設定を考察してきましたが、結論私は別の戦略を取っています。

この章では私が考える最強設定をご紹介してあっきんさんの設定と利益率を比較してみます。

私の最強設定

ずばり、私が考える最強設定はこちらです。

運用資金200万円
通貨ペア豪ドル/NZドル(1通貨ペアのみ)
売り設定レンジ:1.0605~1.11
注文金額:0.2万通貨
トラップ本数:100本 (トラップ値幅:0.0005)
利益値幅:0.008
決済トレール・ストップロス:なし
買い設定レンジ:1.0105~1.06
注文金額:0.3万通貨
トラップ本数:100本(トラップ値幅:0.0005)
利益値幅:0.008
決済トレールなし・ストップロス:なし

最強設定が最強な理由

この設定が最強な理由はこちらです。

最強な理由
  • 理由1:豪ドル/NZドルは変動幅が狭い
  • 理由2:豪ドル/NZドルは上下限突破リスクが低い
  • 理由3:豪ドル/NZドルはリピート数が多い
  • 理由4:投資効率が高いハーフ&ハーフ戦略

すべてトラリピで投資効率を上げるのに重要な要素です。

こちらの記事で最強設定について詳しく解説しています。

あっきんさんの設定と最強設定の利益率比較

現在のあっきんさんの設定と、私の最強設定で2023年5月の利益率を比較してみます。

月利必要資金
(証拠金+含み損)
決済利益
あっきんさん設定3.0%¥16,676,647¥506,803
当サイト最強設定21.4%¥543,758¥116,503
2023年5月一ヶ月の運用結果

※あっきんさんの5000万円口座で公開されている口座維持率より計算しています
※それ以外の月は情報がなかったり、スワップ振替をされているので比較できませんでした

この月に限っては、最強設定のほうがが利益率が高いことが分かります。

一方、これはたまたまこの時期の相場が豪ドル/NZドルに向いていただけという可能性もあります。

また今後はどうなるかは誰にもわかりません。

トラリピにおいては、客観的事実から自分で納得して設定を決めることが大切です。

5.トラリピあっきんさんの設定と最強設定が向いている人

以上の考察から、トラリピあっきんさんの設定と私の最強設定がそれぞれ向いている人はこんな人です。

トラリピあっきんさんの設定が向いている人
  • 最低30万円という少額からトラリピを始めたい人
  • 一撃必殺設定で期待利益を高めたい人
  • 多少管理の手間が増えても、資金を順次追加して利益を上げていきたい人
  • 今後の運用方法含め成功者のトラリピあっきんさんの真似をしたい/できる人
当サイトの最強設定が向いている人
  • 100~200万円程度のまとまった資金で始められる人
  • 多少のリスクを許容して投資効率をなるべく高めたい人
  • 豪ドル/NZドル1点投資のリスクを理解したうえで実施したい人
  • 運用管理の手間をなるべく省きたい人

6.まとめ|あっきんさんの設定は合理的だが別の戦略もあり

この記事では、トラリピブログの先駆者であるあっきんさんの設定と運用方法を考察しました。

あっきんさんはトラリピ歴が長く、考え方や運用方法から学ぶところがたくさんあります。

一方で、あっきんさんの設定では一撃必殺設定やトッピングなど独自のアレンジが必要で、そのまま真似するのは難しい人もいらっしゃるでしょう。

そういった人に向けて私が考える最強設定もご紹介しました。

豪ドル/NZドルの1点投資という点で、あっきんさんよりリスクを取っていますが、その点投資効率を上げることができます。

それぞれの設定のメリットとデメリットを十分理解した上で、納得のいく設定でトラリピを始めましょう。

トラリピは口座開設は無料で手軽にできます。

納得いく設定が見つかったら投資機会を逃さないようすぐに始められるよう、口座開設は先に済ませておきましょう。