トラリピの設定は、一度設定項目と手順を理解してしまえば、とても簡単に設定と注文ができます。
始める前は「難しそう」と思っていましたが、簡単でした
この記事では、初心者の方へ向けてトラリピの設定手順を実際のアプリ画面で解説します。
設定にあたっての注意点も一緒にお伝えするので、真似するだけで手順を進められますよ。
1.トラリピ設定にあたっての注意点
トラリピ設定にあたっての注意点をお伝えします。
詳しく解説します。
注文は複数回に分割する
注文金額(ロット)を上げる場合や広いレンジで仕掛ける場合は、後で一部解除できるように分割して複数回注文しましょう。
例えば以下のような場合です。
例1)
米ドル/円 91円~100円に10本、1万通貨単位ずつ仕掛けたい
→91円~100円 トラップ本数10本 0.5万通貨を2回注文する
こうしておくことで、後々ロットを減らしたいと思った時に、すべて解除する必要がなく、半分だけ解除することができます。
より細かくロットを調整したい方は、0.2万単位×5回仕掛けるなどもアリです。
例2)
米ドル/円 91円~140円に50本、0.1万通貨単位ずつ仕掛けたい
→91~100、101~110、111~120、121~130、131~140の5つのレンジに区切って10本ずつ、0.1万通貨を5回発注する
こうすることで、後々リスクを減らしたい場合などに、131~140円のレンジの仕掛けを解除するなど臨機応変な運用ができます。
逆に一つの注文にまとめてしまうと、すべての仕掛けを解除する必要があり、ポジションの処分に苦労します。
最初によく戦略を練ってから設定・注文を行う
トラリピ設定の後からの変更や解除はポジションを持ってしまうと手間がかかるので、最初によく作戦を練ってから設定・注文を行いましょう。
特に、100万円以上などの大きな資産で運用する場合は、始めに資金とリスクを見比べながら納得がいくまで設定を検討しましょう。
一度大きなポジションを持ってしまうと、思った以上に含み損が増えるスピードが速かったり、損切りを躊躇してしまったりして、ロスカットのリスクに陥りやすいです。
自分がこれで大丈夫と納得のいくまで設定を検討し、慎重に注文を行うことが大切です。
余裕資金で運用するのはもちろんですが、どこまでリスクをとれるか事前にしっかり検討することが鍵です!
こちらの記事で、トラリピの設定を検討する手順や、私が採用している最強設定について、解説しています。
≫【トラリピFX】最強設定はこれだ
≫【徹底解説】トラリピの戦略7選【選び方が分かる】
2.トラリピの設定手順4ステップ
トラリピの設定手順は次の4ステップで行います。
トラリピの運用はシンプルで使いやすいスマホアプリで行うのがおすすめです。
スマホアプリだと外出中でもどこでも設定変更や収益確認できるのがメリットです。
トラリピアプリの便利な使い方はこちらの記事をご覧ください。
参考:【トラリピFX】取引アプリの導入・使い方を徹底解説|便利な使い方も
この記事では、スマホアプリでの設定手順を詳しく解説します。
リスク計算を「トラリピ運用試算表」にて行う
「トラリピ運用試算表」はマネースクエア公式が提供しているリスク試算表です。
トラリピで設定する前に、「トラリピ運用試算表」にてリスク計算を行いましょう。
注文画面でのリスク計算は注文する分のリスク管理だけを計算します。複数回に分割して発注する場合のようなトラリピ全体のリスク計算は、「トラリピ運用試算表」にて行う必要があります。
この試算表が見やすく使いやすいため、実際に注文する前に、自分のトラリピの設定全体でリスク確認を行いましょう。
なお、この運用資産表は口座を開設してログインすれば簡単に使うことができます。
≫口座開設|マネースクエア (m2j.co.jp)
なお、注文画面では101本までのトラップ本数までしか指定できませんが、トラリピ運用試算表ではトラップ本数の制限がありません。
トラップ本数を101本より増やしたい方は、トラリピ運用試算表を使うことを特にお勧めします。
トラリピ運用試算表でのリスク管理の詳しい方法はこちらの記事をご覧ください。
参考:【トラリピFX】リスク管理方法を徹底解説|トラリピ運用試算表がベスト
設定画面に入る
「新規注文」からトラリピの設定画面に入ります。
設定画面が開けたら、上の項目から順番に設定していきます。
項目を入力
「通貨ペア」を選択
始めに通貨ペアを選択します。
通貨名称とともに国旗の画像が付いているため視覚的に分かりやすいです。
「売買方向」を選択
売買方向を選択します。
「売」は売りから入って決済の時に買い戻す取引です。
「買」は買いから入って決済の際に売り払う取引のことです。
買っていないのに、先に売りから入れる、というのは投資初心者の方には分かりにくいかもしれません。
あとで買い戻すことを条件に売る権利を得ている、と考えれば分かりやすいです。
あまり難しく考えず、
・レートが上がることで利益を出すなら買いから入る
・レートが下がることで利益を出すなら売りから入る
と覚えておけばよいです。
「レンジ」を入力
次にトラップを仕掛けるレンジを入力します。
レンジは上下限の価格二つを入力します、
入力にあたっての注意点は、この後出てくるトラップ本数とレンジ幅をうまく合致させないと、
トラップ値幅が中途半端な数字になってしまうということです。
例えば次のようになります。
90~100円に10本仕掛ける→1本あたりの値幅「1.111….」 ←中途半端な数字
91~100円に10本仕掛ける→1本あたりの値幅「1」 ←切りのいい数字
90~100円に11本仕掛ける→1本あたりの値幅「1」 ←切りのいい数字
レンジとトラップ本数を調整して、切りのいい値になるようにしましょう。
「注文金額」を入力
次にトラップ1本あたりの注文金額を入力します。
単位は【万通貨】です。
トラリピでは0.1が最小単位です。
FX会社によっては最小単位が1万通貨からのところもあります。
混同して最小単位で発注するところを1万通貨と入力しないようにしましょう。
ちなみにこの「注文金額」のことをFX用語では「ロット」とも言います。
ロットを上げすぎないとは、注文金額(通貨単位)を多くしすぎないという意味です。
「トラップ本数」を入力
次に、仕掛けるトラップ本数を入力します。
一回の注文で設定できる本数は1~101本までです。
先ほどレンジの項目でお伝えした通り、レンジとトラップ本数を調整して、切りのいいトラップ値幅になるようにしましょう。
トラップ値幅は自動的に計算されて表示されるので、そちらで確認します。
「利益値幅」 or 「利益金額」を入力
次に、決済時の利益の設定を、「利益値幅」or「利益金額」で設定します。
違いは次の通りです。
利益値幅:トラップ1本あたりのレートがどれだけ上がったら(もしくは下がったら)決済するか。
利益金額:トラップ1本あたりの利益金額がいくらになったら決済するか。
豪ドル/NZドルで例を示します。
例1)トラップ1本あたりの注文金額(ロット)を0.1万通貨(NZドル)とした場合
利益値幅:0.01 →1回の決済当たりの利益:0.01×0.1万通貨 = 10 NZドル
→利益金額10NZドルに設定したのと一緒
例2)トラップ1本あたりの注文金額(ロット)を1万通貨(NZドル)とした場合
利益値幅:0.01 →1回の決済当たりの利益:0.01×1万通貨 = 100 NZドル
→利益金額100NZドルに設定したのと一緒
このように、トラップ1本あたりの注文金額(ロット)の値で利益金額は変わってきます。
利益値幅を設定する場合には、思った以上に利益金額が小さくなっていないか、もしくは大きくなっていないか注意しましょう。
利益金額は通貨ペアの右側の通貨の単位で表されています(豪ドル/NZドルだとNZドル)
日本円に換算するときは、NZドル/円の現在のレートをかけてください。
「決済トレール」有り無しを選択
次に決済トレールの有り無しを選択します。
決済トレールとは、レートの変動が急激に進んだ場合に、当初の設定値幅で決済せず、レートが上がりきったところで決済する機能です。
一方的にレートが進行した場合には、決済益が膨らむというメリットがあります。
一方、決済トレールには設定した利益値幅+20pipsレートが上がるか下がらないと、決済のスイッチが入らない仕様になっています。
つまり、狭い範囲でレート変動を繰り返すレンジ相場の時には、決済機会が減るというデメリットがあります。
私の場合、トラリピはレンジ相場で利益を生み出しやすいため、設定していません。
決済トレールは注文後も、いつでも解除・設定できるため、どちらも試してみて利益の上がり方の違いを確認してみる、というのでもよいでしょう。
「ストップロス」有り無しを選択
次にストップロスの有り無しを選択します。
ストップロスとは、損切りレートのことです。
想定と反対にレートが動き、含み損が増えた場合に、それ以上含み損が増えないようあるレートで決済して損失を確定させることです。
通常のFX取引では、想定外に損失が膨らまないようストップロスは必須です。
一方トラリピの場合は、設定を検討する段階で、過去のレートから想定レンジを決めて含み損や必要資金の量を想定しておくことをおすすめします。
私は事前に含み損や必要資金量を想定しているため、ストップロスはなしにしています
ただ、リスクをどう捉えるかは個人の考え方次第です。損切りが必要と思う方は設定しておいたほうがいいでしょう。
以上で設定は終了です。
トラリピのリスクを計算
最後にトラリピのリスクを計算します。
すべて注文が通った場合の必要拠出金と含み損から必要資金を算出してくれます。
また、口座に入れる金額を入力すれば、強制ロスカットレートも表示してくれます。
これらを見て、自分の設定のリスク度合いを確認しましょう。
確認・注文
リスクを確認した上で、想定通りで問題なければ確認→実際の注文へと進みます。
チャート画面で、下図のようにトラップ設定が反映されていればOKです。
注文した後は、レートがトラップにひっかかると注文が通ってポジションを持つことになります。
注文後に設定間違いに気づくようなことがないよう、事前によく確認してから注文へ進みましょう。
以上で、トラリピの設定から注文までの手順は終了です。
この後は定期的にレートや口座の状況を確認しながら、設定のメンテナンスや場合によっては見直しなど運用を行っていきます。
3.まとめ|トラリピの設定は一度理解すれば誰でも簡単
この記事では、
・トラリピの設定と注文手順
・トラリピ設定における注意点
をお伝えしました。
慣れると用語の意味も分かってきて、特に戸惑うことはないのですが、始めは一つ一つが難しく感じてしまいますよね。
実際の注文画面を見ながら、数字を変えて利益額やリスクがどのように変わるか見てみるのが理解が早いです。
この記事をよく読んで、それぞれの設定項目について理解していただければと思います。
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